11時-12時 出社&新刊BLコミックのデザイン依頼書作成 Q
出社後、新刊BLコミックのデザイン依頼書を作成。作家さんが描いた表紙のイラストをもとに編集者自身で様々なデザイン案を考えます。作成にあたってデザイナーさんが具体的にイメージしやすいように、実際に刊行されているコミックの表紙を取り上げるなどの工夫をしています。

12時-13時 BLコミックのネーム確認
18時から会食のためお昼は軽くサンドイッチで済ませ、作家さんから送られてきたネームをチェックします。コメントを入れたら、ネームを作家さんに戻します。作品の面白さを判断するだけでなく、いかに売れる形にしていくかを考えながら読んでいます。
13時-14時 BLコミックのネーム打ち合わせ Q
作家さんに戻したネームをもとに、文字に起こすだけでは伝わらない細かい意図やニュアンスなどを言葉にして伝えます。打ち合わせを通して、作品の方向性を決めたり、コメントを入れた箇所を踏まえて作家さんと意見をすり合わせたりしています。

14時-16時 TLコミックのネタ案打ち合わせ Q
次回作に向けたネタ案を考える打ち合わせです。作家さんからのネタ案を踏まえ、編集者側からいくつか提案し、話し合いを行っていきます。TLコミックの場合は、決まった形(ストーリー、キャラ設定など)が売れやすい傾向にあるので、作家さんのネタ案をいかに売れる形にしていくかが求められます。
16時-17時 打ち合わせ前 資料準備
17時-18時 デザイナーさんとの打ち合わせ
デザイン依頼書を基にデザイナーさんと打ち合わせを行います。作家さんの作りたいものを作るという点において、デザイナーさんと編集者の関係は、作家さんに対して2:1の構図ともいえます。作家さんの作風の傾向を分析してデザイナーさんと補いあう形で1つの作品を作っていくため、編集者側からデザインの方向性を明確に提示することが大切になってきます。
18時-20時 デザイナーさんと編集部での会食
20時 退社
Qコミックにおけるデザインとは何ですか?
Aコミックのデザインには、ロゴ、ぼかし、アイキャッチなど様々あります。コミックの表紙の場合は作家さんの描いたイラスト以外の部分を指します。
Qネームを読むときはどのようなことを意識していますか?
Aまず読者視点で読み、次に編集者視点で読むことです。まず一人の読者として、単純にストーリーの面白さを判断します。その後、どうすればより売れる作品にできるのか、編集者視点で考えながら読みます。
Qネタ案を考えるときはどのようなことを意識していますか?
ATLコミックの場合は、作家さん自身も読者さんのニーズやヒットを意識した、ビジネス的な視点で作品に向き合っている方が多いです。そのうえで、ランキング上位の作品の傾向などを踏まえ、その作家さんが描きやすい設定・ストーリーなどを判断し、ネタ案をブラッシュアップすることを意識しています。