An Editor’s Day

編集者の一日編集部のリアルな声、ここに集結。

作家とのやりとり、原稿チェック、プロモーション企画、会議、そしてまた原稿。
多忙な毎日には、言葉では言い尽くせない創作のドラマがあります。
一冊の本を世に送り出すまでに、編集者はどんな1日を過ごしているのか。
そのリアルな一日に、少しだけ足を踏み入れてみませんか?

BLTL編集部

M.K BLTL編集部

自己紹介

新卒入社4年目、BLTL編集部所属のM.Kです。大学時代は映画制作やメディアの研究をしており、「自身を感動させてきたコンテンツの制作に関わりたい」との思いから、演劇・映画業界とともに出版業界を志望しておりました。その中でも、漫画編集という職種が一番作品制作の中枢に関われると感じ、弊社に入社しました。

仕事のやりがい

やりがいを感じるタイミングはいくつかありますが、一番はやはり「作品が想定以上に売れたとき」です。BL作品は特にですが、連載時は注目度が低く、紙コミックスで初めて人の目に触れるケースがほとんど…。作品の面白さに自信があっても、知られなければ売れません。そのためコミックス制作の際には「バズらせる」ことを目指してパッケージづくりを行います。 連載中には売れ行きが…という作品も、コミックスの表紙装丁や帯、キャッチのインパクトで「バズらせる」ことができるのです。実際にそれが叶い、重版やDL数に反映されているのを見た時の喜びや達成感は編集として一番のやりがいだなと思います。

11時-12時 出社&新刊BLコミックのデザイン依頼書作成 Q

出社後、新刊BLコミックのデザイン依頼書を作成。作家さんが描いた表紙のイラストをもとに編集者自身で様々なデザイン案を考えます。作成にあたってデザイナーさんが具体的にイメージしやすいように、実際に刊行されているコミックの表紙を取り上げるなどの工夫をしています。

12時-13時 BLコミックのネーム確認

18時から会食のためお昼は軽くサンドイッチで済ませ、作家さんから送られてきたネームをチェックします。コメントを入れたら、ネームを作家さんに戻します。作品の面白さを判断するだけでなく、いかに売れる形にしていくかを考えながら読んでいます。

13時-14時 BLコミックのネーム打ち合わせ Q

作家さんに戻したネームをもとに、文字に起こすだけでは伝わらない細かい意図やニュアンスなどを言葉にして伝えます。打ち合わせを通して、作品の方向性を決めたり、コメントを入れた箇所を踏まえて作家さんと意見をすり合わせたりしています。

14時-16時 TLコミックのネタ案打ち合わせ Q

次回作に向けたネタ案を考える打ち合わせです。作家さんからのネタ案を踏まえ、編集者側からいくつか提案し、話し合いを行っていきます。TLコミックの場合は、決まった形(ストーリー、キャラ設定など)が売れやすい傾向にあるので、作家さんのネタ案をいかに売れる形にしていくかが求められます。

16時-17時 打ち合わせ前 資料準備

17時-18時 デザイナーさんとの打ち合わせ

デザイン依頼書を基にデザイナーさんと打ち合わせを行います。作家さんの作りたいものを作るという点において、デザイナーさんと編集者の関係は、作家さんに対して2:1の構図ともいえます。作家さんの作風の傾向を分析してデザイナーさんと補いあう形で1つの作品を作っていくため、編集者側からデザインの方向性を明確に提示することが大切になってきます。

18時-20時 デザイナーさんと編集部での会食

20時 退社

Qコミックにおけるデザインとは何ですか?

Aコミックのデザインには、ロゴ、ぼかし、アイキャッチなど様々あります。コミックの表紙の場合は作家さんの描いたイラスト以外の部分を指します。

Qネームを読むときはどのようなことを意識していますか?

Aまず読者視点で読み、次に編集者視点で読むことです。まず一人の読者として、単純にストーリーの面白さを判断します。その後、どうすればより売れる作品にできるのか、編集者視点で考えながら読みます。

Qネタ案を考えるときはどのようなことを意識していますか?

ATLコミックの場合は、作家さん自身も読者さんのニーズやヒットを意識した、ビジネス的な視点で作品に向き合っている方が多いです。そのうえで、ランキング上位の作品の傾向などを踏まえ、その作家さんが描きやすい設定・ストーリーなどを判断し、ネタ案をブラッシュアップすることを意識しています。

採用情報

私たちは、ジャンルや形式を超えて“面白い”をかたちにする出版社です。
新卒採用、中途採用、それぞれの入口から編集という仕事に出会い、
物語の世界を広げていく仲間を募集しています。
よくある質問への回答もまとめていますので、ぜひご覧ください。