An Editor’s Day

編集者の一日編集部のリアルな声、ここに集結。

作家とのやりとり、原稿チェック、プロモーション企画、会議、そしてまた原稿。
多忙な毎日には、言葉では言い尽くせない創作のドラマがあります。
一冊の本を世に送り出すまでに、編集者はどんな1日を過ごしているのか。
そのリアルな一日に、少しだけ足を踏み入れてみませんか?

コミック編集部

O.Z コミック編集部

自己紹介

23年に新卒入社。就活に悩んだ際、普段から馴染み深かったエンタメを制作する仕事に興味を持ちました。色々なエンタメのジャンルを受けましたが、その中でも漫画や小説を作る人達の熱量とユーモアが魅力的に映りました。特にOVLの先輩社員は入社先を悩む自分にも優しく、この会社に入りたいと強く感じたため、入社を決意しました!

仕事のやりがい

私が一番やりがいを感じるタイミングは、作家さんに少しでもメリットを提供出来た時です。作家さんによって1人1人違う悩みがあるので、各作家さんに合わせた打合せ方法やネームの戻し方などを日々模索しています。その中で作家さんが不自由に感じていたことを解消できたり、作家さんが悩んでいた箇所に的確にアイデアを出して感謝されたり出来たときに、初めて作家さんと二人三脚で作品を作っている感覚になれるので、漫画編集者としてのやりがいを感じますね。

10時半~11時 出社&準備作品のメインビジュアルを編集長に相談 Q

メインビジュアルの線画について班長と編集長のチェックを受けて、漫画家さんに結果をフィードバックします。作家さんの負担が少しでも軽減できるよう、色を塗る前の線画時点で細かくチェックしています。

11時~12時 単行本の帯ラフを切る Q

近日発売予定の単行本に付ける帯のデザインを考えます。帯に記載するテキストや作品内のコマを選定し、そのレイアウトを考えてラフを作ります。そして出来上がったラフをもとにデザイナーさんにデザインを発注します。

12時~13時 指定紙作業&ブログ QQ

漫画家さんから届いた原稿をもとに指定紙を作成します。また、オーバーラップ公式サイトのブログ更新の準備をします。

13時~14時 昼食&雑誌購入

コミック編集部では定期的に、他社さんの雑誌を編集部全体で買っています。 他社さんの作品を研究したり、作家さんを知ったりと色んな事に活用しています。 自分の気になる作品も沢山読んで作家さんとの作品作りに活かします。

15時~16時 プロット確認 Q

マンガ制作では、ネーム作業の前にプロットを作っています。今回は連載準備中の作品『侯爵家の次女は姿を隠す』の第2巻のプロットを確認しました。

16時~17時 コミックガルド第2班会議 Q

連載作品の進捗確認や新たな販促活動などを班のメンバーと相談しています。また、班内で指定の漫画を読み合い、互いの分析を共有し合う感想会を行います。

17時~18時 連載準備中の作品のネーム打ち合わせ Q

新作のネームについて、漫画家さんと打ち合わせをします。コミカライズ作品なので、ライトノベルが原作の作品をどのように漫画に落とし込んでいくのか、漫画家さんと編集者のイメージを擦り合わせます。

18時~19時 校正出し

連載の原稿からコミックの単行本を制作する際、改めて文字や表記、表現に問題がないか校正会社さんに依頼して、原稿を校正していただいています。

19~20時 校正チェック

20時半 退社

Qメインビジュアルとは何ですか?

A作品の看板になるイラストのことです。キービジュアルとも呼びますね。ウェブサイトでの広告や電子書店でのサムネイルなど、色々なところに広く使われています。

Q帯のデザインを考えるうえで意識していることは何ですか?

A帯は数多くの読者さんの目に入るため、作風や刊行数などに合わせて、より多くの読者さんに手に取ってもらいやすいよう工夫しています。

Q指定紙とはなんですか?

A吹き出しの大きさや台詞の文字数に合わせて、文字のサイズやフォント、タイトルの位置などの指定を書き込んだ用紙のことです。この指定紙をもとに、印刷所の方が文字を入れてくださいます。

Q指定紙作成のポイントはなんですか?

A複数のキャラクターが登場するときは、異なるフォントを指定することで、誰がどの台詞をどんな風に喋っているのかなど、読者さんが理解しやすいように工夫しています。

Qコミックの流行をどのように把握していますか?

A自社作品と他社作品の売上を見て、なぜ売れたのか、なぜ売れなかったのかを多角的に分析しています。電子書店のランキング・コメントや、実際の書店に行って購買者を調べることもあります。

Qプロットとはなんですか?

Aキャラクター設定やストーリー展開など、物語の設計図となるものです。これを基にネームを作成しています。

Qコミック制作の難しさはなんですか?

Aオーバーラップではコミカライズが主流で、原作の作家さんや原作編集、漫画家さんと漫画編集などコミック制作に関わる人が多いために、色々な意見が飛び交うことです。しかし、様々な意見がある分、最終的にはより良いものが出来上がることも多いと感じます。また、連載をしているため、小説と違って短い話の中で見せ場を作る必要があります。毎話ごとに、次への期待感を高めるような終わり方を意識しています。

Qコミック編集の最大の魅力はなんですか?

A連載があることで、リアルタイムに読者さんのコメントや流行を反映しながら作品づくりができることです。日々試行錯誤しながら、作家さんと作品を作っています。

採用情報

私たちは、ジャンルや形式を超えて“面白い”をかたちにする出版社です。
新卒採用、中途採用、それぞれの入口から編集という仕事に出会い、
物語の世界を広げていく仲間を募集しています。
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